防犯教育は、小学校入学前の未就学児においても有効です。犯罪件数は圧倒的に女の子を狙ったものが多いですが、男の子を狙った犯行も少なからず起こっています。「うちの子は大丈夫」と軽視せず、しっかりと対策を講じることが大切です。今回は、未就学児における防犯対策のポイントを解説します。
目次
防犯教育は早く始めるほど有効!まずは「対人距離」から教えよう
防犯教育の一環で、「知らない人についていかない」「出先でママ・パパとは離れない」と約束している親子は多いはずです。しかし、漠然とした教え方では不十分ですし、あまりに具体的すぎても子供が理解できない可能性があります。
そこで、未就学児の防犯教育は「対人距離(パーソナルスペース)」を教えることから始めましょう。対人距離とは、他人に近づかれると不快に感じる空間のこと。目安となる距離感は、以下の3つです。
ぴったり距離
抱っこなど、ぴったり体をくっつけられる距離です。この距離に入っていいのはママ・パパ、兄弟などの家族だけと教えましょう。
ゆったり距離
お友達や先生など、少し離れて手をつなげる距離です。初めて会う人がこの距離に入ってくるようなときは警戒し、誘われたら断るように教えましょう。
きっちり距離
お互いが手を伸ばしても届かない距離です。初めて会う人とは、この距離感を守り、必要以上に近づいてきたときは、はっきり断っていいことを教えてください。
「我が家のルール」を決めておく
防犯対策で大切なのは、親子それぞれが適切な防犯意識を持つことです。「我が家のルール」として約束事を決め、児童犯罪に巻き込まれないようにしましょう。以下、ルールの一例をご紹介します。
●出先で誰かに誘われても、まずは家に帰ること
●友達のママなど、知っている人の車でも1人で乗ってはいけないこと
●自分で判断できないときは、必ず親に聞いてから決めると断ること
未就学児には、シンプルに身を守る方法を伝えるのがおすすめです。「何が危険なのか?」「何が大丈夫なのか?」を発達段階に合わせて教えましょう。あまり複雑な内容は混乱するため、注意してください。
留守番中の防犯標語は「いいゆだな」
未就学児が1人で外出するケースは多くないでしょう。しかし、家にいるときでも防犯を意識づけることはできます。
こちらでは、留守番中の防犯標語である「いいゆだな」を紹介します。防犯意識が高まる簡単な標語なので、ぜひお子さんに教えてあげてください。
【い】家の鍵を他人に見せない
子供が家の鍵を持っていることで、家に誰もいないことや、これから留守番することが分かってしまう可能性があります。家に着くまで鍵はしまっておくように伝えましょう。
【い】家の周りをよく確認する
家の周りに誰かが隠れていないか、後ろをついてくる人はいないか、玄関前で確認することを習慣づけてください。
【ゆ】郵便受けをチェックする
郵便受けがいっぱいだと、何日も家主が帰ってきていないと思われる可能性があります。空き巣の“恰好の的”なので、郵便物は小まめに回収するよう促してください。
【だ】誰もいなくても「ただいま!」
大きな声で挨拶すれば、家の中に誰かがいるように見せられます。子供だけで留守番していることを悟られないようにしましょう。
【な】中に入ってすぐ戸締り
家の中に入った後、玄関や家中の戸締りを確認します。鍵が開けっぱなしだと、そこから空き巣や強盗が入ってくる可能性があると伝えましょう。
まとめ
今回は未就学児時から進められる、子供の防犯対策についてご紹介しました。未就学児とはいえ、「防犯教育するにはまだ早すぎる」ということはありません。
加えて、はやくから防犯対策グッズを身につける習慣をつけておくこともおすすめです。「まもサーチ」の専用アクセサリーを使用すれば、鞄に簡単につけることができます。生活防水、防塵仕様となっているので元気に公園で動き回っても安心です。
発達段階に合わせて防犯教育を始め、親子で防犯意識を高めましょう。