2021/10/12

子供のスマホデビューは何歳が目安?国のデータとともに紹介

スマートフォン(以下、スマホ)が普及し、ひとり1台所有が当たり前の時代といわれています。今では、小学生でも半数近くが自分用のスマホを持っているといいます。そんな中、いつから子供にスマホを持たせるべきかと、頭を悩ませている親御さんも多いのではないでしょうか。

今回は、小学生のスマホ所有率に関する国のデータをもとに、子供がスマホデビューする年齢の目安についてご紹介します。

目次

現代の小学生のスマホ所有率を、国が毎年行っている利用調査「青少年のインターネット利用環境実態調査」をもとに見てみましょう。令和2年度の同調査によると、インターネット接続機器として自分専用のスマホを使っている小学生は、全体の41%[A1] でした。これは、2.5人にひとりの割合で自分専用のスマホを持っているという計算になります。

地方部・都市部ともに、小学校6年生から中学校1年生にかけてキッズ携帯よりもスマホの比率が高くなっています。このことから、この時期に子供にスマホを与えたり、キッズ携帯からスマホ買い換えたりする家庭が多いと考えられます。

引用:令和2年度 青少年のインターネット利用環境実態調査(PDF版)

https://www8.cao.go.jp/youth/youth-harm/chousa/r02/net-jittai/pdf/2-1-1.pdf

年齢別でさらに詳しく見てみると、小学校低学年(6歳~9歳)に比べ、小学校高学年(10歳~12歳)の方がスマホの所有率は高いことが分かります。年齢が上がるにつれて、所有率も上がる傾向にあるようです。

また、小学生のスマホ所持率を男女別で見ると、男子36.2%、女子45.3%と女子の方が多い結果になっています。

男子の場合、10歳で約30%なのに対し、12~13歳(6年生~中学1年生)になると約50%と急激に増えています。やはり中学校入学前後がスマホを買い与えるタイミングの節目といえるでしょう。

それに対し女子の場合は、10歳で約43%、12歳~13歳(6年生~中学1年生)で約68%と、全体的に高い数字になっています。男子同様、中学校入学前後に急激に増えてはいるものの、女子には防犯目的などで早いうちからスマホを持たせる家庭が多いと考えられます。

家庭によって考えが違うため、あくまで目安にすぎませんが、子供にスマホを持たせるタイミングは小学校高学年~中学校進学頃が基準となるでしょう。

また、子供にスマホを持たせるタイミングの目安として、親子間でルールをしっかり守れるかどうか、インターネットの使い方に理解があるか、などを見極めることも大切です。インターネットサイトやSNSを利用した犯罪も、年々増加傾向にあります。学年や年齢だけにとらわれず、子供の性格や理解力などから判断して買い与えるようにしましょう。

防犯目的で携帯機器を持たせるなら、低学年~中学年はキッズ携帯や子供用GPSなどで必要十分である可能性は高いです。用途や学年、子供の特性に合わせ、キッズ携帯からスマホへと段階的にシフトしていくことをおすすめします。

国の利用調査をもとに、子供にスマホを持たせるタイミングや年齢の目安などをご紹介しました。一般的には、小学校高学年から中学校入学にかけてスマホデビューさせる家庭が多いようです。しかし、スマホを持たせるということは、情報収集や防犯対策として便利になる反面、スマホを通した犯罪やいじめに巻き込まれる可能性も高くなるということです。子供を守るためにも、スマホを子供に持たせるメリットや危険性などをしっかり理解したうえでスマホデビューさせるようにしてください。

子供のスマホデビューは何歳が目安?国のデータとともに紹介