「そろそろスマホが欲しい!」「友達と連絡をとりたい」などを理由に、キッズ携帯やキッズスマホをねだられているママ・パパも多いのでは?いずれは持たせるつもりでも、そのタイミングを見極めるのが難しいですよね。 そもそも、キッズ携帯・キッズスマホは何歳頃から持たせるべきなのでしょうか。内閣府が実施した調査をもとに考えていきます。
目次
キッズ携帯/キッズスマホとは?
キッズ携帯とは、携帯キャリア各社が販売する子供向け携帯電話のことです。キッズ携帯には、フューチャーフォンタイプとスマートフォンタイプがあります。
キッズ携帯の多くはフューチャーフォンタイプのことを指していて、別名「ガラパゴスケータイ」略して「ガラケー」と呼ばれるタイプです。通話やメールに加え、GPSや防犯ブザーといった機能を備えているのが特徴になります。シンプルな機能と操作性から、低学年の子供でも扱えるメリットがあります。
反対に、キッズスマホと呼ばれるスマートフォンタイプのキッズ携帯もあります。キッズスマホは、インターネットフィルタリングなどの機能制限をかけたスマホのことです。見た目は大人が使うスマホと一緒で、スペックや操作性、月々の基本料金なども変わりません。防犯目的で携帯端末を持たせる場合、キッズ携帯よりも割高になるためご注意ください。
【最新】小学生のキッズ携帯/キッズスマホ所有率
内閣府が実施した「令和2年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」によると、小学生の13.5%がキッズ携帯、4.1%がキッズスマホを所有していることがわかりました。約5人に1人の小学生が何らかの通信端末を持っている計算です。
性別でみると、男子小学生の10.5%がキッズ携帯、3.0%がキッズスマホを所有。反対に女子小学生は、16.4%がキッズ携帯、5.2%がキッズスマホと、男子に比べて所有率の高さがみて取れます。
出典:令和2年度 青少年のインターネット利用環境実態調査
https://www8.cao.go.jp/youth/youth-harm/chousa/r02/net-jittai/pdf/2-1-1.pdf
便利なのはわかるけど……いつから持たせるのが理想?
キッズ携帯・キッズスマホが便利なのは便利ですが、これらの通信端末は何歳頃から持たせるのが理想なのでしょうか。今一度、「令和2年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」における端末所有率を年齢別でみていきます。
男子 | 男子 | 女子 | 女子 | |
年齢 | キッズ携帯 | キッズスマホ | キッズ携帯 | キッズスマホ |
10歳 | 8.9% | 3.0% | 17.7% | 6.1% |
11歳 | 12.4% | 2.9% | 17.6% | 4.9% |
12歳 | 8.8% | 2.6% | 10.9% | 4.1% |
同調査では10~12歳、つまり小学校3~6年生の子供を対象としています。表からわかる通り、キッズ携帯は11歳の所有率がもっとも高く、12歳から一気に減少。反対にキッズスマホは10歳が所有率のピークで、以降は減少傾向にあります。
このことから、キッズ携帯は中学年~高学年を目安に持たせるのがよさそうです。特に女の子は不審者のターゲットになりやすいため、何らかの連絡手段や防犯グッズを持たせるようにしましょう。
キッズスマホにおいては、購入を見送るのも手です。というのも、携帯キャリア各社はここ数年、キッズスマホの販売を中止しています。理由は定かではありませんが、通常のスマホと基本料金が変わらなかったり、キッズスマホ独自のメリットが弱かったりすることが挙げられます。「それなら最初から普通のスマホでいい」と考えるママ・パパも多い印象です。
キッズ携帯・キッズスマホと子供用GPS、どちらがおすすめ?
文部科学省は2019年、小中学校における携帯電話の原則持ち込み禁止について、緩和する方針を固めました。やむを得ない事情がある場合のみ、校内への携帯電話の持ち込みを認めるとのことです。
一方で、その方針を歓迎しない小学校も、いまだ少なくありません。「授業の妨げになる可能性がある」として、登下校時に回収・返却する学校も多い印象です。防犯目的であれば、「まもサーチ」をはじめとする子供用GPSをおすすめします。
子供用GPSは、親のスマホから子供の現在地を確認できる見守りサービスの一種。キッズ携帯とは違い、校内への持ち込みが認められている防犯グッズです。
現在地情報の確認に加え、専用アプリで子供の移動履歴をチェックできたり、指定エリアへの出入りを通知してくれたりする便利機能があります。キッズ携帯・キッズスマホを検討する前に、まずは子供用GPSについて調べてみてはいかがでしょうか。
まとめ
キッズ携帯などを持たせるタイミングは、見極めが重要です。機能制限をかけられるとはいえ、100%安全に利用できるとは限りません。そもそも、校内に持ち込めない可能性があるため、「せっかく買ったのに使えない……」という心配もあります。
防犯目的で通信端末を持たせるなら、子供用GPSの購入をご検討するのがおすすめです。「まもサーチ」を筆頭に、子供用GPSはさまざまなメーカーが販売しています。詳しい特徴や機能、運用方法については公式サイトをご覧ください。