近年、スマホ同士で位置情報を共有できる「位置情報シェアアプリ」が流行しています。スマホのGPS機能を活用したアプリで、互いに同じアプリをインストール・連携すれば、それぞれの現在地情報が地図に表示される仕組みです。
そこで今回は、子供用GPSと位置情報シェアアプリの違いをご紹介します。なお、本記事では便宜上、位置情報共有アプリをGPSアプリと呼称します。
目次
子供の現在地がわかるGPSアプリとは?
GPSアプリの中には、子供の見守りに特化したものがあります。ママのスマホ、そして子供のスマホに専用アプリをインストールすることで、互いの位置情報を共有・確認できるのが特徴です。
また、スマホを振るだけで緊急メッセージ送信できたり、子供のスマホが一定距離以上離れるとプッシュ通知が届いたりする防犯機能も内蔵。昨今重要性が増している、子供の“リモート見守り”に便利なアプリです。
必要端末やバッテリー持ちが違う?子供用GPSとの違いは?
“リモート見守り”用途のGPSアプリが登場した一方で、「子供用GPSとどう違うの?」と気になっているママは少なくありません。
結論からいうと、子供用GPSとGPSアプリの「できること」はほぼ同じです。ただ、GPSアプリの導入においては、注意したいポイントがいくつかあります。それぞれを比較しながらご説明しましょう。
比較ポイント1.運用に必要な端末が違う
GPSアプリの場合、ママと子供が互いにスマホを用意しなければなりません。近年は携帯キャリア各者が「キッズスマホ」を販売しており、入手自体は容易です。ただ、「この子にスマホはまだ早いのでは?」と考えるママも多く、キッズスマホの普及率はあまり高くありません。
同様に「キッズ携帯」も販売されていますが、こちらは“ガラケー”がベースであるため、GPSアプリを利用できないのが難点です。いずれにしても、当該アプリの導入には、子供にスマホを持たせる必要があります。
一方の子供用GPSですが、子供に持たせるのは手のひらサイズのGPS端末のみ。「まもサーチ」の場合、本体サイズは45mm×45mm×15mm、重量36gと非常にコンパクトです。キーホルダー代わりに、ランドセルに取りつけるのもおすすめですね。
肝心の位置情報は、ママのスマホで確認できます。ほぼリアルタイムな位置情報を専用アプリの地図で確認できるのが便利です。また製品によっては、位置情報の手動更新機能、音声メッセージの送受機能など、緊急時に役立つ防犯機能を備えています。
比較ポイント2.持ち込める場所が違う
文部科学省は原則、スマホの小学校への持ち込みを禁止する方針をとっています。“原則”とあるように、やむを得ない事情がある場合は例外。ただし実態は、多くの小学校でスマホの持ち込みを認めていないようです。
GPSアプリの目的は、子供の見守りと安全確保にほかなりません。スマホを持ち込めない以上、学校がある平時は、ほとんど機能しないでしょう。反対に子供用GPSは、多くの学校が持ち込みを認めています。これはあくまでも、子供用GPSが防犯対策・迷子対策に特化したものだからです。
子供用GPSの場合、Eメールやチャット、インターネットは使えませんし、ゲームなども遊べません。スマホとは違い、学習の妨げになる“娯楽的な機能”を兼ねない特徴があります。そのため現状は、校内に持ち込んでも問題ないと判断される傾向にあります。
比較ポイント3.バッテリー持ちが断然違う
どちらも持ち歩きを前提とする以上、端末のバッテリー持ちは重要なポイントです。GPSアプリのバッテリー持ちは通常、スマホのバッテリー性能や操作頻度、電池の劣化具合により変動します。一概にはいえませんが、フル充電で1日使えたら十分なレベルでしょう。
対する子供用GPSは、数時間の充電で数日~数週間稼働するものが主流です。「まもサーチ」の場合、約3時間の充電で1~2週間、モードによっては最長1ヶ月稼働。スマホに比べ、バッテリーの持ちが断然違います。スマホと子供用GPSはデジタル機器であり、どちらもバッテリーが“生命線”といっても過言ではありません。この点については、子供用GPSに大きなアドバンテージがあると言えるでしょう。
まとめ
GPSアプリは手軽な半面、子供用のスマホを用意する必要があったり、小学校に持ち込めない可能性があったりします。防犯対策・迷子対策で導入するならば、子供用GPSがベストな選択です。
以上、子供用GPSとGPSアプリの違いについてご紹介しました。「まもサーチ」の特徴・機能は別ページで解説していますので、興味のある方はそちらもご覧くださいね。