「子供の防犯対策をしっかりしたい……」「子供との連絡手段が欲しい」など、さまざまな理由から「キッズ携帯」を購入する方が増えています。ただ、防犯対策においては、キッズ携帯同様に「子供用GPS」もありますよね。双方とも便利で重宝されていますが、どちらを購入すべきか悩んでいるママは少なくありません。
そこで今回は、キッズ携帯と子供用GPSを比較し、メリット・デメリットを洗い出していきます。各端末の製品仕様や特徴、機能面やコストなどをチェックしますので、ぜひ最後までご覧くださいませ。
目次
キッズ携帯とは?特徴や機能をおさらい
キッズ携帯とは、文字通り「子供向けの携帯電話」のことです。一般的な携帯電話とは仕様が異なり、子供との連絡手段の確保や、防犯目的で持たせるママが大半ではないでしょうか。そんなキッズ携帯には、「フューチャーフォンタイプ」と「スマートフォンタイプ」の2種類があります。
子供用GPSキーホルダーは、商品・サービスごとに「測位方式」が異なります。測位方式とは、端末所有者の現在地情報を取得する手段のことです。一般的な子供用GPSキーホルダーの場合、まずはGPS衛星から端末所有者の位置情報を測位。携帯キャリアの通信回線網を経由し、管理端末に送信する仕組みとなっています。
・フューチャーフォン:いわゆる“ガラケー”で、防犯機能に特化している携帯端末
・スマートフォンタイプ:防犯機能と機能制限を内蔵したスマートフォン端末
大手3大キャリアが提供・販売するキッズ携帯は、一般にフューチャーフォンタイプを指しています。一部キャリアがスマートフォンタイプを取り扱っているものの、その実は通常のスマートフォンに機能制限をかけ、“キッズ携帯化した端末”にすぎません。本記事でもキッズ携帯について、フューチャーフォンタイプを前提にお話ししていきます。
フューチャーフォンタイプの特徴
フューチャーフォンタイプのキッズ携帯には、以下の特徴や機能があります。
・防犯ブザーを標準搭載している
・GPS機能を標準搭載している
・電話帳に登録されていない電話番号は受信しない
・防水・防塵仕様で耐久性が高い
・マナーモードを搭載している
・特定のデータ通信は行えない(電子メール・インターネット通信など)
・アプリは使えない
・親の所有端末から離れすぎとSMS(ショートメール)が届く
従来の“ガラケー”からインターネット接続機能、アプリ機能などに制限をかけた端末がフューチャーフォンタイプの特徴です。その上で、GPSやSMSによる居場所確認など、さまざまな防犯機能を備えています。
また、通常の“ガラケー”よりも堅牢で耐久性が高く、防水・防塵機能もあります。子供が日常的に持ち歩くからこそ、端末本体の“つくり”が重視されるわけです。デザインは可愛らしいものが多く、いずれの携帯キャリアも子供が喜ぶ柄・カラーを豊富にラインナップしています。
キッズ携帯と子供用GPSの機能・費用の違い
防犯対策を理由に、我が子にキッズ携帯を持たせるママは少なくありません。同時に比較されるのが、「子供用GPS」です。子供用GPSとは、GPS機能を備えた手のひらサイズの小型端末。スマートフォンのアプリと連動させる機種が多く、防犯ブザー同様に普及が進んでいます。
双方ともさまざまな防犯機能を備えており、子供の安全を守るために開発された製品です。しかし、それぞれ特徴や機能、費用面には明確な違いがあります。以下の表をご覧ください。
キッズ携帯3社 | 子供用GPS(まもサーチ2) | |
端末価格 | 1万2,000~1万8,000円 | 5,980円 |
基本料金 | 月額550円 | 月額528円 |
位置情報検索サービス利用 | 200円/1回 | 無料 |
重量 | 50g前後 | 36g |
サイズ(mm) | 約100×約50×約10 | 45×45×15 |
年齢制限 | 12歳まで | なし |
エリア登録機能 | ○ | ○ |
防水・防塵 | ○ | ○ |
位置情報の取得 | 自動取得 | 自動取得 |
学校への持ち込み | △ | ○(原則可) |
不審者情報・危険エリアの共有 | △(機種による) | ○ |
音声通話機能 | ○ | × |
※……金額はすべて税込
キッズ携帯における端末価格や基本料金は、携帯キャリア3社の平均的な金額です。反対に、子供用GPSの機能・費用は、みまもりGPS「まもサーチ」をベースにまとめました。上記表をもとに、キッズ携帯と子供用GPSにおける比較ポイントを解説していきます。
比較ポイント1:基本スペック
基本スペックとは、双方の端末のサイズや重量、防水・防塵機能などを指します。前提として、キッズ携帯と子供用GPS、どちらも携帯性が重視される端末です。小さな子供が持ち歩くことをふまえると、コンパクトで軽量、耐久性も高い子供用GPSがおすすめです。
キッズ携帯も十分な耐久性を誇り、防水(IPX5程度)や防塵(IP6X程度)仕様の機種が少なくありません。ただし、縦長の本体ゆえにポケットなどから飛び出しやすく、若干ですが重量も気になるでしょう。
子供用GPSの場合、手に取った印象はキーホルダーと変わりません。外出時の荷物にならず、登下校時はランドセルに直接取り付けても良さそうです。耐久性はどちらも優秀ですが、サイズ・重量は子供用GPSに軍配があがります。
比較ポイント2:初期費用とランニングコスト
一般的なキッズ携帯の端末価格は、1万2,000~1万8,000円です。あくまでも参考値ですが、新品機種で1万円オーバーは確実でしょう。
一方の子供用GPSは、第2世代の「まもサーチ2」で5,980円です。新品で一般的なキッズ携帯の半額程度となります。これらに加え、基本料金あるいはサービス利用料金を月々・毎回払わなければなりません。
まず、キッズ携帯と子供用GPSはどちらも、位置情報の送信に携帯キャリアの回線網を利用します。その利用料が、キッズ携帯の場合は月額550円程度。「まもサーチ」は月額528円です。いずれも税込価格で、端末価格は別に発生するランニングコストとなります。
また、キッズ携帯では、GPSによる位置情報検索サービスの利用に、200円前後の料金が毎月発生します。さらに検索1回につき、5円程度のサービス利用料金がかかるため注意してください。利用頻度によりますが、月額550円に「200円+(5円×検索回数)」を加えたランニングコストが毎月かかるイメージです。
反対に「まもサーチ」の月々のランニングコストは、基本料金となる528円のみです。複数の保護者で見守っても追加料金は発生しないほか、別途サービス料金もかかりません。初期費用とランニングコスト、ともに「まもサーチ」をはじめとする子供用GPSが優れていることがわかります。
比較ポイント3:小学校に持ち込めるか?
文部科学省はスマートフォン・携帯電話の小学校への持ち込みを、原則禁止にしています。それはキッズ携帯も例に漏れず、持ち込み禁止の小学校が多くみられます。
一方で、「防犯・防災目的で子供にキッズ携帯を持たせたい」という保護者の声もあり、近年は「やむを得ない理由」がある場合のみ、持ち込みを認める学校も増えてきました。
たとえば、遠距離通学です。都市部においては、複数の公共交通機関を乗り換え、小学校に通う子供が少なくありません。その際、犯罪・災害に巻き込まれたり、不審者の声かけ被害に遭ったりする可能性もあります。そのため、防犯の観点から何かしらの連絡手段を持たせたいと思うママは多いはずです。
こうした状況を受けて近年、家庭内および学校内でルールを守ることを条件に、キッズ携帯の持ち込みを認める小学校が増えてきました。ただ、文部科学省のスタンスは以前と変わらないため、確実に持ち込めるわけではありません。
一方で子供用GPSは、多くの小学校が持ち込みを認めています。なぜなら、子供用GPSに授業をさまたげる機能・要因がないためです。明確な防犯対策・犯罪抑止グッズである以上、持ち込みを禁止する理由がありません。
ただ、一部の子供用GPSは音声メッセージ機能を内蔵しており、その通知音が授業を妨害するケースも考えられます。「まもサーチ」に同様の機能はありませんが、念のため頭の片隅に置いておきましょう。
子供用GPSを選ぶポイントは?
これから子供用GPSを購入するママに知ってもらいたい、GPS端末の選び方をご紹介します。製品仕様やコスト面に目がいきがちですが、下記のポイントも重要となります。購入前にしっかりとチェックしてみましょう。
ポイント1:位置測位の精度/測位方式
子供用GPSは通常、GPS衛星と連動により端末所有者の位置情報を把握します。ただし、測位方式がGPS端末だけでは、本来の位置と送信された位置情報に差異が生じやすくなるのです。端的にいうと、位置測位の精度が低下します。
測位精度を高める方法は簡単です。GPS衛星はもちろんのこと、各キャリアの基地局やフリーWi-Fiスポットを併用することで、より正確な位置を特定できます。
「まもサーチ」の場合、測位方式にGPS・Wi-Fi・基地局測位の3つを採用しており、電波が届きにくい街中や地下など、あらゆる場所においても高い測位精度を誇ります。
ポイント2:バッテリー持ち
子供用GPSのバッテリーは、我が子の安全を守る“生命線”といえます。電子機器である以上、バッテリーが切れたら使い物になりません。そのため、短時間でフル充電が完了し、バッテリーも良い端末を選ぶことが大切です。
「まもサーチ」には、位置情報の更新頻度が1~2分程度の「頻度優先モード」、3~4分の「頻度優先モード」の2モードが用意されています。3時間のフル充電で最大1ヶ月間、少なくとも1週間はバッテリーが持つよう設計されているため、充電が頻繁に切れてしまう可能性が下がるでしょう。
その上で、バッテリー切れが近づくと、親のスマートフォンに「バッテリー残量低下通知」が届きます。あらゆる方法でバッテリー切れを回避できるため、「ついつい充電を忘れてしまう……」というママも安心ですね。
ポイント3:あると便利な防犯機能・管理機能
「まもサーチ」には、一度登録した場所に子供が出入りすると、その旨が通知される「エリア通知」を備えています。本機能により、学校や習い事にちゃんと通っているか、無事に学校から帰ってきているかなどを、親はスマートフォンから確認できます。
また、子供にGPS端末は、親のスマートフォン(正確にはアプリ)で管理することになります。「まもサーチ」では、メイン管理者1人に最大4人のサブ管理者を登録可能です。
たとえば、ママをメイン管理者に、パパ・お姉ちゃん・おじいさま・おばあさまをサブ管理者にすることで、計5人で見守りできます。なお、管理者の追加に費用は発生しません。
まとめ
キッズ携帯と子供用GPS、両方にメリット・デメリットがあります。それぞれの特徴や機能、費用面を比較し、お子さまと家族に最適な製品を選びましょう。子供用GPSを検討されるママは、ぜひ「まもサーチ」の購入をご検討ください。