「防犯ブザーだけで本当に十分かしら……」。近年、小学生における防犯ブザーの携帯が当たり前となってきましたが、その防犯効果に懐疑的だったり、別のグッズの併用を検討したりするママ・パパは少なくありません。
防犯ブザーには一定の防犯効果、そして犯罪抑止効果が期待できます。しかし、防犯ブザーだけで、子供の安全を守り切れる保証はありません。
そこで今回は、子供の防犯対策に専用グッズが必要な理由と、おすすめの防犯グッズ3選をご紹介します。
目次
防犯グッズを持たせるべき理由
時代とともに、子供を取り巻く環境は大きく変化しました。たとえば、共働き世帯の増加にともない、子供1人で過ごす時間が長くなったとのこと。さらに地域ボランティアの高齢化も深刻です。子供たちを見守ってきた“地域の目”が減少し、不審者が頻出するエリアも出てきました。
今までの “他人任せの防犯”では、我が子を守り切ることができません。親子で危機管理意識を高めて「自衛」するのはもちろん、防犯グッズなども積極的に活用したいところです。
防犯グッズといえば、大音量で身の危険を知らせる防犯ブザーが定番です。近年は小学校や自治体が無償配布していることもあり、すでに活用しているご家庭も多いのではないでしょうか。ですが、「防犯ブザーを持たせている=安心」とはなりません。子供の防犯対策で重要なのは、想定されるリスクをすべて回避することです。
たとえば、通学路に危ない場所はないか、不審者情報はないかチェックします。毎日通う道だからこそ、親子で安全を確認する……当たり前のように思えますが、ほとんどの家庭は、こうした安全確認を行っていません。「人通りの多い道だから大丈夫だろう」「登下校時は先生方が立っているから安心」という、保護者の慢心がみられます。
繰り返しますが、“他人任せの防犯”には限界があります。本当に我が子の安全を守りたいなら、家庭内での防犯教育の実践、そして適切な防犯グッズの導入を検討してください。
おすすめの防犯グッズ3選
ここでは、防犯効果の高さに定評がある、おすすめの防犯グッズ3選をご紹介します。特徴やメリット・デメリットを解説しますので、ぜひ参考にしてください。
キッズ携帯
キッズ携帯は、携帯キャリア各社が販売する子供向け携帯電話のこと。“ガラケー”がベースですが、一般的なスマホ同様に通話やメール、各種アプリを利用できます。ただし、親が利用制限をかけられるため、誤った使い方や誤動作によるトラブルの心配がありません。
キッズ携帯のデメリットは、学校に持ち込めない可能性があることです。文部科学省の方針として「やむを得ない事情あがる生徒」は、小中学校への携帯電話の持ち込みを認めています。しかし、実際に持ち込めるかどうかは、学校次第。事前に問いあわせてから、購入を判断した方がいいでしょう。
携帯キャリアの見守りサービス
携帯キャリアが提供する位置情報検索サービスです。別途申し込みが必要な有料オプションであり、月々数百円の利用料金がかかります。家族で同じ携帯キャリアを利用している場合、選択肢に入ってくるサービスでしょう。
ただし、サービスによっては、1回あたり数円程度の「検索料」が発生します。使い放題ではなく、利用頻度に応じてランニングコストがかかるため注意してください。また、利用する場合は子供に、キッズ携帯またはスマホを持たせる必要があります。気軽に始められる分、コストパフォーマンスはイマイチかもしれません。
子供用GPS
子供用GPSは、スマホアプリと連動させて使う子供向けGPS端末です。端末所有者(子供)の位置情報をスマホで確認でき、さらに学校への持ち込みも可能なため、登下校時に持たせるママ・パパが増えています。
子供用GPSは「まもサーチ」を筆頭に、さまざまな種類が販売されています。端末ごとに製品仕様が異なるほか、料金体系や費用感が違います。複数社のサービスを比較検討し、機能面と価格に納得したものを選びましょう。子供用GPSについては下記記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
https://mamosearch.jp/column/category_gps/05/
まとめ
現代社会における子供の防犯対策に、防犯グッズは欠かせません。特に共働き世帯や、家を留守にしがちな家庭は、子供用GPSなどの導入を検討してください。先端的な防犯グッズをフル活用し、大切なお子さまの安全を守りましょう。