成長につれて行動範囲が広がる半面、我が子が児童犯罪に巻き込まれないか、心配になるママ・パパが少なくありません。13歳未満の児童を狙った犯罪は減少傾向にあるものの、根絶はまだまだ難しい現状にあります。
今回は、子供の防犯対策に最適な防犯グッズや使い方、選ぶ際の注意点などをご紹介します。近年の児童犯罪被害の傾向にも触れますので、防犯対策の参考にしてください。
目次
- ●小学生が被害者となる犯罪の傾向と推移
- ●「道路上」で起きる犯罪被害が大多数!
- ●防犯対策グッズは持たせるだけじゃダメ!親子で使い方を学ぼう
- ●防犯グッズの使い方をマスターしよう
- ●防犯グッズは定期的にメンテナンスをしよう
- ●まとめ
小学生が被害者となる犯罪の傾向と推移
平成から令和に変わってもなお、13歳未満の小学生が巻き込まれる犯罪被害は後を絶ちません。「警察白書(令和2年版)」によると、13歳未満の小学生が被害者となる犯罪の認知件数は、令和元年で11,885件でした。平成22年の32,897件に比べると、約1/3まで減少しています。
一方、罪種別で見ると話が変わります。児童犯罪の認知件数は減少していますが、「略取・誘拐」の被害件数は増加傾向に。取り締まり自体は年々強化されているものの、とても安心とはいえないのが、実情です。
また、警視庁の調べによると、小学生を狙った犯罪は、下校時間の「14時頃から18時頃の間に頻繁に起こる」ことがわかっています。登下校時や学童までの道中など、子供が一人で外出するときの防犯対策は、保護者が徹底するべきです。
参考:子供の安全を守るための取組 https://www.npa.go.jp/hakusyo/r02/pdf/05_dai2sho.pdf
「道路上」で起きる犯罪被害が大多数!
小学生が巻き込まれる事故は、通学路などの道路上で頻発しています。具体的には、略取・誘拐や強制わいせつ、暴行・障害などが多く、非常に痛ましい事件も過去に起きています。
子供のために親ができることは、数多くあります。たとえば、子供と一緒に通学路を歩き、注意すべき場所をあらかじめ確認しておきましょう。外灯と人気の少ない通りなど、犯罪者に連れ込まれやすい場所が通学路にないか、親がチェックしてください。
さらに交番やコンビニ、公共施設の位置など、緊急時に逃げ込める場所を確認します。犯罪に巻き込まれた場合を想定し、現場でどのように動くべきか、子供と一緒にシミュレーションするのも有効です。
その上で、防犯ブザーや子供用GPSを持たせておくと万全です。もし誘拐被害に遭い、連れ去られそうになったときには、子供GPSの位置情報を頼りに追跡でます。
犯罪に巻き込まれないのがベストですが、「絶対」はありません。大切な子供の命を守るため、親としてできる対策は、可能な限り対応すべきです。
防犯対策グッズは持たせるだけじゃダメ!親子で使い方を学ぼう
近年、防犯ブザーや子供用GPSを持たせるママ・パパが増えました。一方で、防犯対策グッズは、子供に持たせるだけでは意味がありません。親子で操作方法を学び、とっさの判断で子供が使えるよう、訓練しておきましょう。ここでは、防犯グッズに選ぶにおける注意点をご紹介します。
防犯グッズの使い方をマスターしよう
防犯ブザーには、ピンを抜くタイプやひもを引っ張るタイプなど、さまざまな種類があります。子供の成長に合わせ、無理なく使用できる製品を選びましょう。実際に犯罪に巻き込まれたことを想定し、きちんと子供が使用できるのか、問題なくブザーが鳴るのか、定期的に確認することをおすすめします。
これは子供用GPSも同様です。端末によって、自分の位置情報を手動発信できたり、音声メッセージを送受信できたりします。ご家庭の状況や子供の成長具合に合わせ、最適なサービスを選びましょう。なお、防犯グッズは「命を守るため」のものです。遊びでは決して使わないことを、子供に伝えておきましょう。
防犯グッズは定期的にメンテナンスをしよう
市販の防犯ブザーは、電池式や充電式が主流です。ただし、緊急時に電池切れを起こしたり、音が鳴らなかったりする場合、携帯する意味がありません。定期的に電池を換えたり充電したり、きちんと音が鳴るか動作確認しましょう
子供用GPSは、端末の種類によってバッテリー容量が違うため注意が必要です。具体的には、単機能タイプ・一方向タイプ・双方向タイプごとにバッテリー消費量が変わります。
単機能タイプは機能がシンプルな分、バッテリー持ちが良好です。半面、双方向タイプは多機能ですが、バッテリー消費量も多くなります。緊急時に充電が切れていたら位置情報の確認や追跡ができないため、バッテリーの残量確認は怠らないようにしましょう。
なお、弊社が開発・提供するみまもりGPS「まもサーチ」は、小型ながら1100mAhの大容量バッテリーを内蔵。3時間の充電で、最大1ヶ月間(バッテリー持ち優先モードの場合)駆動します。バッテリーは子供用GPSの“生命線”なので、充電切れが起こらないよう、親が管理してください。
まとめ
児童犯罪による被害は決して、他人事ではありません。今後は親子で防犯意識を高め、適切な知識を身につけることが重要となるでしょう。また、防犯対策グッズは、子供に持たせるだけでは効力を発揮しません。正しい使い方を親子で学び、メンテナンスを怠らず、万全な備えをしておきましょう。