我が子の成長につれて、1人で外出する機会が増えます。それは毎日の登下校も例に漏れず、「ちゃんと学校に着いたかな」「迷子になっていないかな」とソワソワする方も多いのでは?親の手が届かないからこそ、心配なのは当然のことです。
さて、今回のテーマは、子どもの登下校時における防犯対策です。警察庁が公表した「令和2年 警察白書」をもとに、私たち親世代が知っておくべき知識・対策とは何なのか、ご紹介します。
目次
- ●下校中は要注意!小学生が巻き込まれる犯罪被害の傾向
- ●子どもの被害件数は減ったが、注目すべきは「罪種」
- ●夕暮れ時の「下校中」が危ない
- ●子どもが犯罪に巻き込まれやすい場所とは?
- ●子どもGPSが防犯対策に繋がる
- ●「まもサーチ」とは?
- ●まとめ
下校中は要注意!小学生が巻き込まれる犯罪被害の傾向
登下校中に不審者から声をかけられたり、強引に連れ去ろうとしたりする事件が後を絶ちません。子どもの防犯対策を考えるなら、近年の「子どもの犯罪被害に関する知識」を学びたいところです。
ここでは、「令和2年 警察白書」を参考に、小学生が巻き込まれる犯罪被害の傾向を解説していきます。
子どもの被害件数は減ったが、注目すべきは「罪種」
「令和2年版 警察白書」によると、 13歳未満の小学生が巻き込まれた被害件数は、年々減少傾向にあるとのことです。
同調査の「子供(13歳未満)の被害件数及び罪種別被害状況の推移(平成22~令和元年)」いわく、平成22年(2010年)の被害件数は32,897件、令和元年(2010年)は11,885件まで減少。2010年から9年間で、子どもの被害件数は約1/3まで減った形です。
以上の結果から、「少しずつ安全になってきたのかな?」と思うかもしれません。しかし、肝要なのは罪種です。
同調査の罪種別被害件数をみると、「略取・誘拐(りゃくしき・ゆうかい)」の被害件数は、平成22年(91件)から横ばいの状態が続いています。むしろ、令和元年は114件と、過去10年間でもっとも被害件数が増加。その対策が急務となっています。
参考 令和2年版 警察白書 https://www.npa.go.jp/hakusyo/r02/index.html
夕暮れ時の「下校中」が危ない
文部科学省が向上した「登下校防犯プラン」によると、13歳未満の小学生が被害者となる犯罪被害は、15~18時に集中して発生することがわかりました。つまり、下校中がもっとも、不審者などに狙われやすい時間帯といえます。
また、地域ボランティアの高齢化により、子どもの登下校を見守る“地域の目”が全国的に減少。「見守りの空白地帯」の増加が、略取・誘拐や強制わいせつ、暴行などの被害に繋がるわけです。これらの理由から、子どもの防犯対策は、以前よりも重要性が増しています。
参考:登下校防犯プラン https://anzenkyouiku.mext.go.jp/tougekoubouhan/index.html
子どもが犯罪に巻き込まれやすい場所とは?
繰り返しますが、子どもの犯罪被害で危惧すべきは略取・誘拐です。「平成25年の犯罪情勢」の「罪種別・場所別被害発生件数」によると、略取・誘拐が起こりやすい場所は、道路上(39.5%)・住宅(24.8%)・駐車(輪)場(10.2%)の順に多いことがわかりました。
注目したいのが、全体の約4割を占める道路上です。道路上とはつまり、通学路のこと。犯罪者は、「人から見えにくい場所」や「侵入しやすい場所」を好む傾向にあります。事前に子どもと通学路を歩き、危険な場所・怪しい場所がないか、親が把握しておくべきでしょう。
子どもGPSが防犯対策に繋がる
子どもの防犯対策において、「子どもGPS」は必須級のアイテムです。子どもGPSとは、現在地の位置情報を測位・送信する子ども向けGPSトラッカーのこと。端末本体は子どもに持たせ、親は事前に連動させたスマートフォン・タブレットで現在地情報や移動履歴を確認できます。
これまでお話した通り、13歳未満の子どもが巻き込まれる犯罪被害は、略取・誘拐の認知件数が突出しています。万が一連れ去られたり、連れて行かれそうになったりしたときに頼れるのは、子どもGPSの位置情報だけです。
「まもサーチ」とは?
子どもGPSは、関連メーカーがさまざまな端末を販売しています。弊社では“みまもりGPS”「まもサーチ」を開発・販売しており、小学生のお子さまを持つ全国のお客様からご好評いただいております。
「まもサーチ」の主な機能は、次の通りです。
- エリア通知
- 現在地発信(自動/手動)
- 位置情報の定期更新
- 移動履歴の確認
- 電池残量低下通知
エリア通知とは、「まもサーチ」の専用アプリ上で登録したスポットにおいて、その場所に子どもが出入りした際、スマートフォン・タブレットにプッシュ通知が届く機能です。
たとえば、小学校をエリア登録した場合、登校時は「○○が設定したエリア[学校名]に入りました」、下校時は「○○が設定したエリア[学校名]から出ました」と通知されます。子どもの登下校時の安全を確保する上で、大変重宝する機能です。
また、現在地の位置情報や移動履歴、端末の電池残量の確認などがアプリ上で完結。複雑な操作は必要なく、管理者なら誰でも使えます。なお、本製品は1端末あたり最大5人で管理可能です。両親はもちろん、兄弟やおじいさま・おばあさまが利用しても、追加料金は発生しません。
まとめ
減少傾向にあるとはいえ、未だ根絶できない子どもの犯罪被害。小学生のお子さまがいる方にとっては、人ごとではありません。近年の犯罪傾向などを正しく学び、防犯意識を高めることが大切です。「まもサーチ」をはじめとする子ども用GPSなどを積極的に活用し、我が子の安全を守りましょう。